ちょっとそこまで-斥候隊-

Spare me your lecture.

反原発?脱原発?いやそうじゃない

 我々が知らないうちにAntiNukeがファッション化してて一人歩きしている感が否めません。どうしたもんでしょうか。

渋谷発の日本版バンクシー「281_Anti Nuke」が今アツい! | roomie(ルーミー)
ストリートアーティストらしいのですが、反原発や反政府等のメッセージ性のあるものを発信しているらしく、海外を始めとするメディアで多く取り上げられていて、ドキュメンタリーも作られるかも?という覆面アーティストだそうです。


 話を戻します。まず初めに、原子力発電に対する僕のスタンスですが、現状の原子力発電(システム、体制含む)にはNOの立場です。

 しかし、原子力技術推進には迷いなくYESという立場であります。矛盾した話ではありますが、そういうスタンスであります。
関連: 現状の原子力発電施設と核融合技術 - ちょっとそこまで-斥候隊-


現状の原発に対してNOはなぜ?

 上記の過去のエントリーにも書いてありますが、世界で一番地震研究が進んでいるといわれている東大でも、地震の予知は難しい。というか、研究自体がどうしても事後的な域をでない事に起因します。

 故に、今の原発システムはどうしても危険を孕んでいる事になります。そもそもが、地震の多発する国での原発運営の安全に対するハードルが高いのは事実だと思います。


 それから、事故が起こってしまった以上安全にかかるコストと周辺住民への理解と折衷をしなければならない訳です。
原発だけが、安全を担保されてないみたいな話になってますが、他の発電方法にも当然、問題はあるでしょうが、原発事故後ではさらにコストが掛かってしまう事は否めないでしょう。


 だから、現状の多くの問題を抱える発電システムと設備はもう一度、真剣に話し合われるべきで、その後新たな技術である核融合発電の実用化やら安全基準を策定するべきだと思います。

 それからもう一つ。これは、感情的なものでロジックもヘッタクレもないんですが、地震が起きた半年後くらいだったと思うんですが、BBCのドキュメンタリーをたまたま見る機会が有りました。

 番組の構成としては、被災者にひたすらインタビューし、当時の事を聞く。そういった内容でした。BBCらしいななんて思いながら見ていたんですが、今でも鮮烈に覚えているのが、原発近くに住んでいたある親子のインタビューでした。

 娘を持つお母さんがインタビューに答えていたんですが、最近娘が「私、将来結婚できるかなー?」と聞くそうです。


 当時は、今ほど情報が上がってきておらず(BBCの取材時)、放射能の危険性がかなり煽られていた事を鑑みても、わずか10数歳の女の子に、子供を生めるかどうか。結婚をできるかどうか。の悩みの種を植え付けた罪は大きいと思いました。それは、決してある特定の人達が負うべき業でも無く、日本全体で負うべきものだとも僕個人的には思いました。


 感情的な部分が混じりましたが、現状の原発についてはNOの理由としては以上です。


原子力技術推進にYES

 takumi296's diary さんのブログをみて色々と考えるんですが、再生可能エネルギーはまだ越えなければいけない壁が多い気が、個人的にはしています。代替しようと思ったら時間がかなりかかるんじゃないかと思います。
関連 納得の火力・原子力発電と電気自動車の勢いの無さ - ちょっとそこまで-斥候隊-

 それから、 人口調整期の日本が成すべき事は2つ - ちょっとそこまで-斥候隊- でも書いている通り、日本は今後も基礎研究を大切にし、来たる経済規模の縮小に向け、さらなるオートメーション化と技術革新をはかるべきだと僕は思います。


 かなり無理のある例えだと自覚していますが、かつて人類が火を文明化したように、巨大なエネルギーを秘める原子力を文明化できるようになったら凄いと僕は思っています。

半永久バッテリーやドラえもんなんかが、日本発でつくれたらと割と真面目に考えてたりします。


 当然、原子力だけでなく再生可能エネルギーの技術開発もするべきです。というよりむしろ、再生可能エネルギーの可能性を探るように、原子力もまた同じように、技術開発をするべきだと僕は思います。


☆☆☆


 
 タイトルにもどりますが、反原発でも脱原発という「原発」ありきの考えでなく、僕は“技術開発推進“の立場でございます。

 

以上です。