ちょっとそこまで-斥候隊-

Spare me your lecture.

皮肉が本音ではなくて色気を帯びてきた時、私は立ち止まって理想を追おう。たとえそれが叶わないとしても

 クリスマスの日にロマンチックな記事をお届けしようと思って書いているんですけど、やっぱり"ちきりん"は魅せるな女優だなと思っておりまして、化けの皮を剥がしたい気分でいっぱいなんですけど中々しっぽを見せてくれません。嗚呼くやしいかなくやしいかな。


 さて、色々と書く前に対立構造をすっきりさせておこうかなと思いまして少しまとめてみます。(※個人的な見方であるということを断っておきます

「生産性の概念の欠如」がたぶんもっとも深刻 - Chikirinの日記

労働市場の生産性についてのエントリー

誰に評価されたい? 上司? 会社? それとも市場? - Chikirinの日記

これまた労働市場に関して

VS

「飲み会も仕事のうち」は、社会人の常識? | あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

従業員に「経営者目線を持て」という謎の要求 | あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

「やりがいある仕事を探せ」というムチャ振り | あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

脱社畜さんのコラムであります。

それから援護射撃としてコチラものっけておきます

カノジョは市場を愛しすぎてる - 雪見、月見、花見。


 さて、読まれた方も読まれてない方もいらっしゃるかと思いますが、私のスタンスとしては「ちきりんいいぞもっとやれ!」という立場であります。


 このご時勢ですから、市場や会社に何かを"求める"のは心情的にも中々ムズカシイと思います。それを百も承知の上でも、ツマラナイと思ってしまう。あれこれ考えてみてもやっぱり後者の主張するベースは"諦め"なんですよね。悟りといいますかなんというのか。


 じゃあテメェが給料上げられんのか?オォ?!オメェが子供養ってくれんのか?オォ?!税金払ってくれんのか?ローン払ってくれんのか?!オォ?!


 と言われましても無理な話ではありますけど、諦めを吐露するより理想を語る人の方が道はあると個人的には思います。脱社畜を標榜し、自分の理想を追求し新たなことにチャレンジとかするのだったらまた話は違いますが、後者の特に脱社畜さんの最近の扇情具合を見ると「早く諦めて権利は主張しよう!」と見えなくないんですよね。


 日本の企業は従業員に十分な利益分配が無いといわれております。一社一社歩いて調べることもできないので正直わかりませんが、企業は企業なりの生存戦略を行っております。末端の社員だけでなく社員の家族を守るために。


 日本は100年企業が多いと言われます。それが良いか悪いかは別として。そして、守りに入った大企業が社員に還元せずに内部留保として溜め込むのも良いか悪いかは別として、その凝り固まった企業の生存戦略が良いか悪いかも別として、日本の企業は生き残りをあれこれ手をつくして耐えているのは事実でしょう。生き残りを考えず、スパスパと首を切るような社会とかスペインなんかの失業率20数%を望むのであればこんなもの意味も無いことなのでしょうが、一連の働き方にはすっぽり抜けております。


 それに私が引っかかるのは、一度経営者になっておられて且つ脱社畜を叫んでおられることです。どんな経緯であるいはどんな仕方で経営されていたかは知る由もございませんが、本のタイトルだけとってみれば、どれだけの事をいっているかご存知のはずだと思います。加えて言わせて貰うなら「社畜であったからこそ言えた皮肉にも本音にも似た声が、今は仕事になっていること」でございます。


 間違って欲しくないのは、私自身ブラック企業あるいは社員に無理強いする会社は淘汰されるべきだと思っておりますし、脱社畜さんが啓蒙活動することには賛成であります。ただし、それは「社畜生相手に商売するんでなく、企業相手にしてほしい」という前提のもとにです。


 自分の生き方に迷い、家庭と会社の狭間で動く人達をモンスター社畜にするくらいなら、会社組織の根本を叩けと個人的には思います。脱社畜というキラーコンテンツで再び独立されて結局、世の社畜相手の商売だったらそれこそロバートキヨサキですよ。金持ち倒産(シャレですよこれ)はロバートさんだけでしたって話ですからね。


 労働環境がもっとよくなればいいと思ってますし、そう願っておりますが、まだ"ちきりん"の「組織が変わらないなら自分を変えて自分の価値を高めてから働き方を見直せばいいじゃん」という主張。もとい理想論のほうが僕は幸せになれる人が多いのかなと思います。


 たとえ、市場原理が追いつかないとしてもです。これは立ち止まってはいけないんだと自戒を込めてますし、ちきりんのように会社に頼るくらいなら自分を信じた方が良いでしょうと思います。

最後に、「1日中家でゴロゴロ寝て暮らすだけの仕事」をご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひご一報ください。
http://toyokeizai.net/articles/-/26617?page=4


 ジョークだと思いますし、見る人が見れば「おぉウィットに富んでシャレもいけるんだな脱社畜」とかってなるのかもしれないですけど、全然笑えないのはなんででしょうか。



以上でござる