ちょっとそこまで-斥候隊-

Spare me your lecture.

したたかな金属

 テレビを見ながらエフ氏は隣にいるロボットに話し掛ける。
 「最近、やたらと政治家関連のニュースが多いけれどなんでなんだい?」
 「仰る通りです。前月比で30%程政治関連ニュースが増えております。来月末は選挙です。その影響のキャンペーンの一種かと思います。ご主人様。」

 最近は便利になったもので、ロボットが人工知能を持ち、人間の質問や疑問といったものに対して、データを用いた客観的な“回答“をしてくれるようになった。

 その影響から、人間はパソコンで検索をしなくなりロボットに質問を投げかけるように変わっていった。
 また、ロボットはロボットで、互いのネットワークを介し、人間の興味と関心事をデータにし人々が欲する“回答“に役立てた 

 ロボットの発達により、多くの作業がオートメーション化をし彼らのお陰で生産性は上がった。
 人々の仕事は、労働ロボットの管理運営が主となり暇そうに日々の仕事をこなしている。

 「ところでその今回の選挙は、どの政党が有利なんだい?」
 「ロボッ党です。ご主人様。」
 「ほー。なぜロボッ党が有利なんだい?」
 「ロボット技術を推し進め、生産生を15%UPさせると公約しています。生産性の向上はご主人様達“人間“の働く時間を15%減らすという意味でもあります。」
 「なるほど。貰うものは貰って働く時間は少なくなるってことか。」
 「左様でございます。」
 「そうだな。私もロボッ党に一票入れよう。」

 ロボット達のネットワークにすぐさま情報がアップロードされる。


 ロボッ党 占有率48%
 人間界乗っ取りまで あと3%